息子を見て静まり返る部屋…逃げ出した息子を抱きしめた母の手に書かれた文字。母は涙が止まらずにいた。

知らない人からジロジロ見られる…それはあまり気持ちの良いものではありません。

そんな体験を日頃からしている息子に心を痛めつつも彼を支え続けてきた母。

 

そんな母がこの日ばかりは心の傷が癒えず、メッセージを発信しました。

 

 

その内容は…。

 

 

 

 

”今日ばかりは本当に傷つきました。

 

 

一番上の息子が キャンプでの経験談を話すことになっていたから、今日はいつもと違う新しい教会に行きました。

 

大人の礼拝が終わり、子供向けの教会学校が始まるので、私は一番下の息子、ジョエルと会議室へ向かっていたんです。

 

私たちが部屋に入った時でした。すでに座っていた子供たちが、ジョエルを見て一斉に静まり返ったんです。

 

子供たちは、ジョエルをまじまじと見つめ、中には指差す子供もいました。

 

 


ジョエルは生まれつき頭蓋顔面障害児です。耳が片方なく、顔の骨も変形しています。

 

ジョエルが、見た目に他の子と違うことは分かっています…でも、、、今日は傷つきました。

 

 

ジョエルを見た子供たちは目を丸くして、口をポカーンと開けて驚いていました。本当なら、この部屋で私たちの「違い」についてお話する予定だったんです。

 

でも、、、私は止めました。

 

そんな子供たちに気づいた瞬間、ジョエルは両腕を頭にかぶせて自分の顔を隠しながら、部屋の片隅に逃げて行ったのです。

 

 

静まり返った部屋の中…私は言葉が出ず重い気持ちでジョエルの元へ歩み寄りました。

 

 

静かに肩に手をやり、ジョエルの目を見つめると、その瞳からは涙が今にも溢れそうでした。

 

恥ずかしさで真っ赤な顔をしている息子の前でひざまづいた私は、ジョエルに尋ねました。

 

 

 


「外に出たい?」

 

 

息子は小さな声で答えました。

「うん」

 

 

そうして彼は立ち上がると部屋の外へ走っていきました。

 

 

私は静かな教会の中で、ジョエルをずっと抱きしめていました。

 

その時息子が私の手のひらに書いたんです。

 

 

 

「ママだいすき」

 

 

 

 


…それを見た瞬間、涙が喉を伝って落ちていきました。

 

 

 

私の可愛い息子…。

ジロジロ見られたり、指を差されたりするのではなくもっとずっと愛されるべきなのに…。

 

 

 

そして今日、子供たちにできなかったお話のことを頭に思い浮かべました。

 

 

 


私は昔は、いつも子供たちを教育する立場でした。

このようなことは、以前にもあったし、私はその時も子供たちにお話を語っていました。

でも、今日は違う。今日は他の子供たちにお話をしている場合ではなかったんです。

 

 

傷ついたジョエルを抱きしめるだけで精一杯だったから。。。

 

 

 

子供を持つすべての両親へお願いがあります。

 

 

自分のお子さんに教えてあげて欲しいんです。世の中には見た目が異なる人がたくさんいるんだということを。

子供たちに、そういう違う人たちの写真を見せて下さい。

 

そして、違う人たちを凝視したり指を差してはいけないと話して聞かせて欲しいんです。

私の息子の心は、他の子供たちと同じなのだと教えて下さい。

 

息子はドッジラムトラックとマインクラフトと土を掘るのが大好きで、ケチャップは大好きだけど、ブロッコリーは嫌い。

 

 

それから、じろじろ見られたり、指を差されるのも嫌いです。

 

日頃、ジョエルはこういったことに耐えていますが、本当は、こんなことは無くて良いはずです。

 

 

私は怒ってるわけではありません。

子供たちが悪いわけではないと思っています。ただ、誰も教えていないだけ。。

 

 

ですから、みなさんは家族と一緒にもし、見た目の違う人に会ったらどうすればいいのか、どうぞ話し合ってください。

 

 

肌の色が違う人や目の色が違う人、話し方が違う人、歩き方が違う人、車イスを使う人、そんな人たちを写真を見せたりして、子供たちに紹介してください。

 

髪の毛が生えない人、耳や腕が片方ない人。どうぞ、少し時間をとって、自分と違う人たちを知って下さい。

そして、お子さんに美しい人というのは、見た目ではなく、心で決まるんだよ、と教えてあげて下さい。”

 

 

 

看護師でもあり、作家でもあり、教育者として講演活動もしているジョエルの母ステイシー。ステイシーと夫のダレンには7人の子供たちがいます。

2人は夫婦と血のつながりのある子供たち。そして5人は養子に引き取ったそれぞれ障がいのある子供たちです。

 

 

ステイシーやダレンにとってどの子供もかけがえのない宝物。

見た目で判断したり障がいで差別をする世の中を変えていきたい、と講演やブログ、非営利団体の立ち上げなど、あらゆる活動に携わっています。

 

子供たちは、人と違う人を見れば物珍しそうに反応します。

差別と気づかずに人を傷つける言葉を発してしまいます。

 

大人たちが、世の中にはいろいろな人がいるということ。みんながそれぞれ違っているのだということ。違っていて良いし、その事実を受け入れることが大事なこと…。

 

そして見た目でなく相手の心を見て判断することが大切なのだと教えてあげる必要があるのだと改めて感じますね。